6D-01
ブロックチェーン上の構造化データに対する権限分散を考慮した開示制御手法
○渡邊大喜,大橋盛徳,藤村 滋,中平 篤(NTT)
仮想通貨ビットコインの中核技術であるブロックチェーンは貿易業務や著作権管理などの多様な分野への応用が期待されている.ブロックチェーン上に記録された取引データは公開が前提とされているため,機密情報を扱うアプリケーションに適用する際には,アクセス管理や暗号化などの開示制御が必要となる.一方,開示制御システムが中央集権化し,ブロックチェーンが強みとする権限の分散性や証拠性を損ねるという問題がある.本研究ではブロックチェーン上に登録された構造化データに対して,秘匿化やアクセス管理の機能をシステム内に分散配置することで,ブロックチェーンシステムの分散性を維持しつつ開示制御を行う手法を検討し実装した.

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