情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

VRを用いた教育の導入が検討されているが、記憶や思考などのより一般的なタスクにおいて、VRが有効であるという報告は少ない。VRの教育への導入に向け、多くの側面からVRの有効性を示す必要がある。本研究では、簡単な暗算、お絵描き、火災体験、黒ひげ危機一発、トランプを用いた神経衰弱の5つの作業をVRと現実で行い、脳波の計測と分析を行うことで、作業者の心的状態を比較しVRの有効性を検証する。分析対象は、脳波の他に、脳波から導出された集中力とリラックス度、作業のパフォーマンスとする。脳波計はNeuroSky社のMind Wave Mobileを使用し、VRデバイスはHTC Viveを使用した。