5X-08
間接的な質感編集のための水滴形状の復元
○鎌田 春,岡部孝弘(九工大)
一般に,物体表面上の水滴の形状は,物体表面の撥水度に依存する.したがって,物体表面上に描画する水滴の形状を変化させることで,物体表面の撥水度が変化したような画像を生成することができる.本稿では,透過光の屈折に基づく水滴形状の復元手法を提案する.具体的には,水滴の後方に設置したディスプレイにパターン光を表示したときの画像を,水滴の前方にあるカメラで撮影する.このとき,屈折によるパターン光の歪みを手掛かりにして水滴の輪郭を抽出したのち,軸対称を仮定して水滴の3次元形状を復元する.実写画像から復元した形状を持つ水滴を物体表面上に描画することで,物体表面の質感の一つである撥水度の間接的な編集を実現する.

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