情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

近年の国際化の影響で,日本人にとって英語の習得は必須となりつつある.しかしながら,音節が母音で終わる開音節からなる日本語話者にとって,音節が子音で終わり得る閉音節であり,かつ子音連続を伴う英語の発声習得は,容易とは言いがたい.特に音声の場合は模範発声と自分の発声を同時に聞いて比較することができないことが,発声習得の妨げの原因の一つとなっていると考えられる.そこで,本研究では,発声を画像化することによって,両者を直接比較可能にし,発声習得の一助とすることを試みる.この方法では,模範発声と自分の発声の差を直接比較することができ,かつ発声のどの部分がどれくらい模範発声と違うのかを目視できるようになることが期待できる.