5Q-06
高品質音声符号化のための基本周波数量子化の知覚的影響
○宮下玄太,森勢将雅(山梨大)
ボコーダの考え方に基づき,高品質音声の分析合成を行う際に音声は基本周波数,スペクトル包絡,非周期性指標の3つのパラメータに分析される.
本稿では,これらのなかから基本周波数パラメータに着目して主観評価実験を行った.
実験では,まず基本周波数を人間の声が取り得る範囲内で量子化し,量子化されたパラメータを用いて音声の分析合成を行う.
それによって得られた分析合成音の品質と,量子化ビット数の関係について検証した.
検証方法はMUSHRA法による主観評価実験とし,量子化前と量子化後の分析合成音の比較を行った.
使用音声は4モーラ単語とし,被験者は10名とした.
実験の結果,元の64 bitパラメータから作成した分析合成音から,音質の劣化しない量子化ビット数の閾値が9 bitであることを確認出来た.

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