5Q-03
可聴音を用いた周波数自動選択に基づく距離推定法の検討
○高尾麻衣子,干場功太郎(東工大),中臺一博(東工大/ホンダRIJ)
環境理解は,システムやロボットがその周囲の環境を把握する技術を構築する研究分野であり、自動運転や災害救助ロボットなど様々な目的に利用可能である.本研究では,その第一歩として,音響信号を用い,かつ人間に不快感を与えない形でアクティブに距離計測を行う手法を検討する.分解能が不十分,狭帯域信号に対するノイズ耐性が低いといった音響信号を用いた既存の距離計測手法の問題に対して,本稿ではこの問題を解決するために周波数ごとに重みと尤度を自動的に設定する手法を提案する.実収録データを用いた距離計測実験を行った結果,雑音に対する頑健性,および距離計測の精度について,最も雑音に頑健な手法であるCSP法と比較して,提案法が有効であることを示すことができた.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会