情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

人間は外界からの刺激に対して予測を行なっている。さらに予測と実際の刺激の誤差が小さいと認識した場合には、実際の刺激ではなく予測した刺激をうけたと感じる場合がある。著者らはこのような認識方法を予測的認知と呼んでいる。従来研究では人間の予測的認知を誘発させれば、自然言語を使えないエージェントでも人間としりとりができる可能性を示唆した。本研究では、より一般的な対話シチュエーションにおいても、予測的認知を誘発させることで非自然言語エージェントが人間とコミュニケーションを行えるかを検討する。非自然言語音声をコンテクスト推定に基づいて生成する対話システムを作成し、より一般的な対話タスクにおいて実験を行う。