5B-02
顧客との合意形成を加速するシミュレーションデータ分析技術の開発
○前田太一,加藤 学(日立)
鉄道のような大規模な社会インフラを建設するには、住民や鉄道事業者といったステークホルダ間の迅速な合意形成が必要である。しかしながら、ステークホルダが求める価値指標は、それぞれ異なっていることが多く、複数のステークホルダの合意形成は容易ではない。そこで、本研究では、交通シミュレーションで得られた複数の鉄道路線案を対象に、コストや移動時間、周辺道路の混雑率といった価値指標と、路線案の因果関係の分析技術を開発した。1000案の路線案を作成し、駅の緯度、及び経度と価値指標の相関を分析し、各価値指標への駅位置の影響を定量化した。そして、得られた相関を用いることで、複数の価値指標に対して有効な設計案を生成できることを確認し、合意形成を加速できる見込みを得た。

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