3ZD-04
認知症高齢者見守りのための徘徊履歴可視化機構の開発
○荒川智哉,白松 俊,岩田 彰,マウリシオ クグレ(名工大)
近年,日本でも高齢化が進行していき,認知症患者が増加している.本研究では,認知症患者の周辺症状である徘徊行動に注目した.徘徊行動は,交通事故の発生といった二次被害を引き起こす可能性があるため,徘徊している捜索対象者を早急に見つける必要性がある.そこで本研究では,お守り袋を模した「見守り袋」にBluetooth Low Energy(BLE)ビーコンを入れて認知症患者に携帯させ,固定型受信機を街中に設置した.本稿では特に,捜索範囲の絞り込みや,安全な場所に滞在しているか確認できるインタフェースの開発を目指した.具体的には,固定型受信機のデータから特定時間帯の移動経路を推定し,捜索対象の徘徊行動を地図上に可視化する機構の開発を行った.