情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

近年、観光スポットやそこへの経路の混雑情報を提供し、混雑を回避する取り組みが活発化している。しかし、混雑するスポットや経路ほど、観光者からみた効用が大きい場合も、少なくない。本稿では、花火大会やお祭り等のエリア系イベントを対象として、インセンティブに基づく事前参加登録促進により混雑状況を可視化するシステムを提案する。そして、アクセス手段ごと、エリアごとの混雑状況可視化機能により、観光者が混雑の度合いと得られる効用のバランスを考えつつ、イベントの参加方法を検討できるようにする。また、観光弱者に向けておススメの参加方法を提案する機能を提案し、観光弱者であっても最小限の負荷で、人気イベントを楽しめることを企図する。