3Y-01
全景映像の適応的半透明ブレンディングによる視野狭窄の緩和
○登野拓志(慶大),茅 暁陽,豊浦正広,郷健太郎,柏木賢治(山梨大),藤代一成(慶大)
現在,日本には視野狭窄という症状をもつ患者が,緑内障という疾患に限定したとしても350万人ほどいると言われている.さらに,この疾患は視神経に障碍をおこすため,回復することは難しい.そのため,この疾患に対する治療法は視野狭窄部位を回復するものではなく,進行を止めるものである.そこで本稿では,視野が狭窄し限られた空間に全景映像を重畳することによって,症状の緩和を目指した手法を提案する.重畳する際にすでに狭まった視野上に不透明な映像を重畳することは,障碍をもつ患者にとって不利益である.したがって提案手法では,重畳する映像に背景によって適応的に変化する半透明ブレンディングを使用し,視野狭窄の緩和を目指す.

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