情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

Mobile Mapping System によって取得した全球画像列に対して,ユーザーが撮影した画像(クエリ画像)をキーにして検索を行うことで,クエリ画像の撮影位置を推定する手法が提案されている.しかし検索を行う際,画像ごとに全特徴点のマッチングを繰り返し行うのでは,処理時間が膨大になり実用的ではない.そこで本研究では,検索処理の高速化を目的に,画像列において撮影位置が近い画像同士は類似性が高いことを利用して,画像のマッチングを連続して行う際の計算量を減らす手法を提案する.実験の結果,従来法に比べて,検出精度を変えることなく,マッチングの計算量を約86%短縮できることを確認した.