3N-06
Quad-directional LSTMを用いた音楽音響信号修復とその評価
○谷口亮輔,干場功太郎(東工大),中臺一博(東工大/ホンダRIJ)
本稿ではLSTM(Long Short-Term Memory)を用いた音楽音響信号の修復法を提案し,実際の欠損に対しての修復性能の評価を行う.実際にLSTMを適用した場合,情報が比較的スパースである高域の学習が十分でなくなり,修復性能が劣化してしまう.この問題に対し,我々は,入力信号に対して高域を強調するような周波数フィルタを用いて,その解決を試みた.また,この手法の拡張として,時間方向のみではなく,周波数方向の系列情報も考慮することが可能な QLSTM(Quad-directional LSTM)を用いることを提案した.これらの手法を実際の欠損に対して適用し,評価を行った結果,提案手法は通常のLSTMと比較して,より詳細な修復が可能であるということを確認した.

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