情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

センシング技術の向上により,製品や環境に関する様々なデータを収集し,利活用する事例が増えている。従来,業種や工程など個別課題に対し分析手法を最適化していたが,複数現場の課題解決に対応するため,データ収集,分析,可視化の一連の分析業務工数を削減することが課題となっている。そこで,我々はドメイン知識がなくても利用可能なデータ分析フロー及びツール提供に向け,1stステップとして,プロセス系製造向けの分析テンプレートを検討した。2件の実問題に適用し,分析工数の削減割合を試算した結果,37.5%の工数削減できる見込みを得た。以上により,テンプレートがセンシングデータ分析工数削減に有効であることを示した。