3E-03
距離標画像認識と歩行者自律航法によるトンネル内保守点検向け拡張現実
○加島隆博,田中信秋,宮本 健,川浦健央,塚原 整(三菱),野﨑惇登,廣井 慧,河口信夫(名大)
自動車道のトンネル壁面の保守点検を支援するAR(拡張現実)システムを検討している。本システムにより、保守員がモバイル端末をトンネル内でかざすと、データベース上に登録されている壁面の変状箇所がカメラ画像上に重畳表示されるため、変状箇所の発見が容易になると考える。ARを実現するには端末の位置を推定する必要があるため、距離標を画像認識することで絶対位置を推定し、距離標間を歩行者自律航法で補間する。歩行者自律航法は歩行量に比例して測位誤差が累積するため、保守員が壁面から一定の距離を歩くということを利用し、マップマッチングにより累積誤差を抑制する手法を考案した。評価システムによる測位誤差の評価の結果、20m歩行して誤差0.390mとなった。

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