3A-07
OSによるマルチコアアクセラレータ上でのパイプライン並列処理の実行時制御機構
○小柴篤史,濱田槙亮,大城研治(農工大),天野英晴(慶大),並木美太郎(農工大)
マルチメディア等のストリーミング処理の高速化にはアクセラレータによる
パイプライン並列処理が有効である.しかし従来のデバイスドライバを介した
制御ではユーザ/カーネル間のコンテキストスイッチが頻発し処理性能を低減させる.
本研究では,複数アクセラレータを統一的に制御するパイプライン並列処理のための
OS機構を提案する.提案機構はOpenCL APIで記述されたコードからパイプラインを
構築し,各アクセラレータの状態遷移に応じてアクセラレータ間のデータ転送と
タスク実行を行う.このカーネル単体の実行時制御によりコンテキストスイッチを
抑制する.本研究の評価では,提案機構がデバイスドライバの制御オーバヘッドを
86.2%削減することを示す.

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