2ZF-01
誤りの可視化を目的とした数学の問題分類演習の実践と評価
○周藤祐汰,高木正則,佐々木淳,山田敬三(岩手県大)
学習者が自身の理解状況を把握することは非常に重要であり,そのために学習の振り返り活動が行われている.しかし,先行研究において確認テスト後に記録させた振り返りシートを分析した結果,成績下位者は問題を間違えた具体的な要因に関する記述が少ない傾向にあることが明らかになった.その原因として,立式や計算過程での誤りは解答用紙に記載された計算過程を見直すことで把握できるが,問題文の数学的な意味の理解については解答用紙に記載されいないため,振り返りが不十分になるのではないかと推察した.そこで,本研究では,問題文の数学的な意味理解における誤りの可視化を目的とした問題分類演習を提案する.本稿では,大学の授業で実践した問題分類演習の実践結果を報告する.

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会