情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

近年、自動車や公共交通機関を用いての周遊プランの設計を支援する取り組みは、活発化している。しかし、サイクリングを対象とする場合、その特殊性の考慮は充分とは言えない。既存システムでは、サイクリスト向けの機能を持つものとしてNAVITIMEがあげられるが、主として複数日に跨るプランの作成に課題がある。本稿では、サイクリングの特殊性を考慮し、以下の五機能を持つシステムを開発する。すなわち、(ⅰ)サイクリストのそれまでの走行実績に基づく推奨走行距離判定機能、(ⅱ)サイクリスト向けの周遊プラン作成機能、(ⅲ)動画による危険箇所確認機能、(ⅳ)サイクリスト向けの立ち寄りスポット提案機能、そして、(ⅴ)サイクリストの嗜好に応じたルート推薦機能である。