2X-02
認知症の理解を支援する対話型エージェントの実装
○樋口恭佑，鈴木天詩，宮田章裕（日大）
近年,日本では高齢化が進み,認知症の患者数も
増え続けている.
しかし,認知症患者とコミュニケーションをとる
機会が少ないため,多くの人は認知症の知識や会話経験がないまま
介護者となり,患者に接することになる.
この状態では患者との会話が成立しにくく,介護者の心理的負担が
増加する問題がある.
そこで,我々は認知症患者と疑似的にコミュニケーションをとれる
対話型エージェントシステムを提案する.
エージェントと対話することにより,
介護者の認知症への理解が深まり,患者と会話する際の
心理的負担が軽減することが期待される.
本稿では,認知症患者の主な行動を再現したエージェントの挙動,
及び,インタフェースについて説明する.
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