2U-07
主成分分析を用いた火星ダストストーム領域の自動検出
○義忠隆生,小郷原一智,畑中裕司,砂山 渡(滋賀県立大)
本研究では,火星の衛星画像からダストストーム領域を自動検出することを目的とした.小領域パッチに分割し,パッチ画像のパターンに基づいてダストストームを自動検出するアルゴリズムを構築した.パッチ画像は特徴次元が大きすぎるために,主成分分析によって抽出された基底を用いることで,次元削減を行った.こうして低次元にしたパッチ画像の特徴量を用いて機械学習(Neural Networkを訓練)し,未知画像からの検出を行った.評価する際には未知画像を5枚用意し,ROC曲線を用いて評価した.その結果AUC=0.975という数値が得られ,高い精度で検出することに成功した.今後はパッチサイズやデータ数の検討を行い,精度の向上を目指す.

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