2K-04
棄権の選択肢を持ったプレイヤにおける少数派ゲーム
○水上健人,大島佐知子,菱山玲子(早大)
少数派ゲームとは少数派が利益を得るゲームモデルであり,毎回のゲームにエージェントが必ず参加することを前提としている.一方,利益ないし損失の認知にもとづくパタン化されたエージェントの行動モデルはこれまで,プロスペクト理論の一環として研究されており,少数派ゲームでも投資家の自信や躊躇といった,心理行動にもとづくトレードの影響を分析できる.そこで本研究では,これらの心理行動に着目し,エージェントのモデルにゲームへの棄権という第三の選択を許容する少数派ゲームを提案する.実験により従来の少数派ゲームにおける市場での投資の成功条件との比較を行い,成功率や市場での安定性に関する分析を行った結果を報告する.

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