2J-02
コールグラフに基づくメソッド名の分散表現の獲得
○米内裕史,早瀬康裕,北川博之(筑波大)
プログラムの可読性の重要な要件の一つとして,識別子がその役割や動作を示した名前を持つことが挙げられる.
識別子名の評価や推薦を行う先行研究では,識別子名が指し示すボディとの関係から導き出したルールを用いていた.
しかしこれらの手法では,識別子名中に登場する名詞の多様性の高さから,名詞部分についての結果の精度が低いという課題があった.
そこで我々は,この多様性の克服を目指して,単語の意味的な関係を数値的に表現する技術である分散表現を用いることを提案する.
本論文では,予備的な調査として,オブジェクト指向プログラムのメソッドの名前に対して,メソッド呼び出し関係に基づいてメソッド名の分散表現を計算する手法を提案し,その結果について考察する.

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