2H-05
Knight Landing における倍々精度基本演算のハイブリッド並列の特性評価
○伊藤友太,田中輝雄,藤井昭宏(工学院大),菱沼利彰(筑波大)
我々は倍々精度演算の高速化を行ってきた. 倍々精度は倍精度を2つ組み合わせ4倍の精度を保持する方法である.倍々精度演算は,倍精度と比較して2倍のメモリリソースと10倍以上の演算量が必要になる.
一方でKNLというメニーコアプロセッサが様々なシステムで利用されている.メニーコアプロセッサは演算性能とメモリ性能のバランスに問題があり,メモリのバンド幅に性能が律速されやすい.しかし,倍々精度演算においてコストがかかっていた演算量を隠匿できる環境と言い換えられる.
これらを踏まえて倍々精度ベクトル間の基礎演算をAVX-512によるベクトル化,OpenMPとMPIでハイブリッド並列化を行い,KNLにおける倍々精度演算の特性を明らかにした.

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