2H-01
CUDAにおけるダイナミックパラレリズムを用いたJDS形式疎行列ベクトル積の評価
○長坂一生,富永浩文,中村あすか,前川仁孝(千葉工大)
疎行列ベクトル積は,多くの科学技術計算で用いられるため,CUDAによる高速化が行われている.疎行列ベクトル積に有効な疎行列圧縮型式のひとつとして,JDS形式が用いられている.JDS型式を用いた疎行列ベクトル積は,1スレッドに1行の計算を割り当てる.圧縮した行列の各行の非ゼロ要素数が異なる場合,分岐処理によるワープダーバージェンスのオーバーヘッドが発生する.本オーバーヘッドは,同じ要素数の行のみを計算するカーネルを生成することで削減できる.そこで,本稿では,JDS形式を用いた疎行列ベクトル積に対してダイナミックパラレリズムを用いて新たにカーネルを生成する手法を提案し,その効果を評価する.

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