2F-01
唾液アミラーゼ活性が語る「人間模様」-集団音楽療法の事例-
○山口郁博(東大),尾方睦望(翔洋会)
認知症デイサービスにおける集団音楽療法参加者4名に対して毎週の施術前後のsAA値を3カ月に渡って測定する縦断的研究を行った。その結果、先ず個人間平均をとると施術前後で有意差はないことが分かった(結果1)。次にデータを個人ごとの時系列として見ると、施術前の値は自己相関を示し(結果2)、個人内でも施術前後差は変動するが変動の仕方に確かな個性があること(結果3)、さらに前後差の変動においてある利用者間で負の相関があること(結果4)が分かった。これらは集団音楽療法などの効果検証法として個人間平均をとることに対する注意を促し新しい視点を提示するものである。

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