2E-07
集計データへの差分プライバシ適用における特性の一考察Ⅱ
○本郷節之,手塚理貴(北海道科学大),寺田雅之(NTTドコモ),稲垣 潤(北海道科学大)
 集計データのプライバシを保護する上で,Dworkにより2006年に提案された差分プライバシ基準が有効である.Laplaceメカニズムはその代表的な実現手段であるが,これをそのまま集計データに適用すると,「非負制約の逸脱」「部分和精度の劣化」「計算量の増大」といった問題が伴う.これらを解決する手段として,寺田らは,2015年にTop-down精緻化を伴うPrivelet法を提案した.この手法を用いることで計算量が抑制されることは,理論的に証明されているが,実データによる確認は,未だなされていない.そこで本研究では,実データを用いて,当該手法による計算量抑制効果の検証を行う.

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