2C-06
条件付きAutoEncoderによる書き癖抽出手法の提案
○細江麻梨子(岐阜県警察本部刑事部科学捜査研究所),山田智輝,加藤邦人,山本和彦(岐阜大)
筆跡鑑定では、事件の対象となる筆者不詳の疑問筆跡と筆者既知の対照筆跡について、それぞれ筆者固有の書き癖を抽出し、その癖同士を比較することで筆者の異同識別を行っている。本研究では、同一筆者が記載した筆跡は、異なる字種であっても同じ書字運動のもとに生成された結果であり、筆跡にも字種に依存することなく一貫してみられる特徴が存在すると考え、同特徴を書き癖と定義し、字種情報と書き癖特徴を分離した条件付きAutoEncoderによる書き癖抽出手法を提案する。加えて、ETL-1 Character Databaseを用いて本手法により抽出される書き癖特徴を用いた筆者識別実験を行い、抽出した特徴の筆跡鑑定への有効性を確認した。

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会