2C-03
一人称視点映像を用いた人間の視覚モデルに基づいた視線推定の検討
○大井 翔,佐野睦夫(阪工大),田渕 肇,斎藤文恵,堀込俊郎,梅田 聡(慶大)
視線情報は人間の注意機能にとって重要な要素の一つである.注意にも複数あり,例えば作業中に集中しているかという維持注意では,視線の滞留時間や移動量から判断することができる.複数の作業を行う配分的注意では,どこに視線が向けられているかで判断することが可能である.視線情報を推定する方法として,アイトラッカーなどの装置があり高い精度で視線を推定することができる.しかし,アイトラッカーは推定精度は良いが,高価でありキャリブレーションの必要性がある.そこで,本研究では市販されている一人称視点映像を用いて,人間の視覚モデルに着目した視線推定の方式について検討する.具体的には,従来ではトップダウンとボトムアップを用いた方式で視線情報を推定していたが,人間の特性としてトップダウン,ボトムアップに加えてあるカテゴリに対して大きく反応する特異注意があり,3種類の視覚的モデルを統合したモデルを提案する.

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