情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

ハイブリッドシステムの記号シミュレータであるHyLaGIは、離散変化時刻が記号的に求められないようなモデルについて、区間ニュートン法とアフィン演算を用いたシミュレーションを行うことで、パラメータ間の一次の依存関係を保存した精度保証解を計算することができる区間モードという機能を備えている。
しかし、現在の区間モードでは非線形な常微分方程式を含むモデルは扱えないという問題がある。
本研究は非線形な常微分方程式について、これを定数項に区間を持つ線形常微分方程式を複数個繋ぎ合わせた形で包含したハイブリッドシステムに変換し、区間モードを用いて精度保証計算を行う手法の実装と評価を行うものである。