情報処理学会 第80回全国大会講演要旨

　近年注目されているP2Pライブストリーミングにおける問題の一つにフラッシュクラウドがある。大量のピアが一度にシステムに参加することでサービスの品質(QoS)の低下につながっている。Bahaaらによって提案された、クラウドを利用したBatch手法では、Batchの数の決定に条件をつけることによって、ピアの最大視聴待ち時間を大幅に短縮している。本稿では、既存研究を基に、クラウドを利用して作成したBatchをメインオーバーレイに接続することに焦点を当て、クラウドコストを抑えつつQoSを保つためのシステムを提案する。提案手法の性能評価はシミュレーションを用いて行う。