1S-03
ICA-DCTハイブリッド符号化におけるレートひずみ理論に基づいた領域分割手法
○富樫篤士，宮崎春彦，亀田昌志（岩手県大）
　入力画像に対して固有の基底が得られるICAとDCTを併用することで,DCT単独のものから符号化性能を改善させるICA-DCTハイブリッド符号化が提案されている.従来手法では,入力画像をDCTとICAそれぞれで符号化する領域に分割するが,エントロピーを基準に領域を分割していたため,画質の劣化を考慮した領域分割が実現されておらず,符号化性能が十分に改善されていなかった.
　本稿では,情報量と画質劣化量の関係を表すレートひずみ理論に基づいた最適な領域分割手法を提案する.提案手法を実画像に適用した結果,すべての符号化レートにおいて従来手法から符号化性能が改善することを確認した.
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