1Q-03
カメラ応答関数未知の影に基づく光源分布推定
○中島拓人,岡部孝弘(九工大)
本稿では,民生用カメラで撮影された単一画像から,ある物体が他の物体に落とす影に基づいてシーンの光源分布を推定する手法を提案する.従来手法では,画素値がシーンの明るさに比例することを仮定していた.しかしながら,一般に,民生用カメラは非線形のカメラ応答関数を持つために,従来手法をそのまま適用することはできない.そこで提案手法では,単一画像から未知の光源分布と未知のカメラ応答関数の両方を推定する.具体的には,光源分布と応答関数の各々を基底関数の線形結合で表現して,一枚の画像の画素値を手掛かりにして,それらの結合係数を推定する.また,合成画像を用いたシミュレーション実験を行い,提案手法の有効性を確認する.

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