1J-01
AnT の要求箱通信機能を利用した処理の多重化
○本田紘貴,佐藤将也,山内利宏,谷口秀夫(岡山大)
AnT は,マイクロカーネル構造OSである.マイクロカーネル構造OSでは,OS機能の大半をOSサーバとして実現する.このため,OSサーバ間でのサーバプログラム間通信が必要となる.AnT におけるサーバプログラム間通信機構には,要求箱通信方式がある.要求箱通信方式では,要求箱とよばれる領域を作成する.依頼プロセスはこの領域に依頼を登録することで,OSサーバを定めることなく通信できる.この要求箱通信方式とバックグラウンドで処理を行う影OSサーバを用いることで,依頼プロセスが意識せず同じ処理を多重に実行することができる.そこで,本稿では,AnT の要求箱通信機能を利用した処理の多重化を提案する.

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