1C-02
脳を模倣した学習器群による鏡像自己認識機構の獲得
○南 宇人,本谷康平,水山 遼,西田圭吾,内田貴久(阪大),廣芝和之(ドワンゴ),天野 薫(NICT)
顔認識や運動の連動感を通して鏡に映る像を自己像だと判定する能力は鏡像自己認識と呼ばれ、行動実験やfMRIなどの知見からこの認知プロセスを概念的に説明するモデルが提案されている。しかし、その具体的な獲得過程は明らかになっていない。そこで本研究では、脳の知見に基づいた運動情報ベースの自己認識モデルを段階的に提案し、数値シミュレーションでその性能を評価した。結果として、主に脳の視覚経路の再現に重点を置いたモデルでは、簡単な条件下で自他判別に成功した。さらに鏡像自己認識機構の再現度を高めるために、鏡像自己認識と関連する頭頂葉の機能である「予測」の処理過程をモデルに取り入れ、性能が向上するか検証する。

footer 著作権について 倫理綱領 プライバシーポリシー セキュリティ 情報処理学会