5ZD-08
観光地における群集心理特性を考慮した避難経路割り当て手法の提案
○鄭 宇輝,北村尊義,泉 朋子,仲谷善雄(立命館大)
観光地で大規模災害が発生すると,土地勘のない観光客が情報不足による危機感から主要駅など殺到し二次災害が発生する恐れがある.そこで本研究では,観光客の位置に応じて適切な避難経路を提示するシステムを提案する.既存研究において,最大フロー問題に定式化することで避難時間最短,および各時刻の避難完了者数を最大化する避難経路を得る手法が提案されている.しかしここでは,ベースとなる各経路の移動にかかる時間などの経路情報には着目しておらず,静的に与えられるものであるとしている.そこで提案手法では,災害発生時にその時点の経路状況と観光客の群集心理特性を考慮し,避難時に起こりうる経路状況を推定し経路情報を求める.さらに,求めた経路情報に基づいて避難経路を得るフローアルゴリズムを提案する.

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