1X-03
仮想移動物体に対するMR光学的整合実現の一手法
○石橋朋果,森 尚平,池田 聖,柴田史久,木村朝子,田村秀行(立命館大)
複合現実感 (MR) では,合成する仮想物体がシーン中を動き回る場合,その物体と照明との位置関係が変化することにより光学的整合性の達成が困難となる.既存手法では,全天周画像を基に照明効果を付与するImage-Based Lightingを利用し,合成したい実シーンの照明効果を仮想物体に付与していた.この場合,実空間を撮影した全周画像が必要となるため,撮影枚数が限定され,特に移動する仮想物体の合成精度が低くなる.そこで本研究では,多視点で撮影した画像と3次元幾何モデルから生成する実画像ベースの全天周画像を用いることで,高精度なMR合成を可能にする.GPUを用いた描画法を実装し,実時間性能や将来の展望などについて議論する.

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