1G-07
マルチコアプロセッサ環境における組込みシステム向けVMMのメモリ管理
○前田剛志,佐藤未来子,並木美太郎(農工大)
本論文では,マルチコアプロセッサ環境における組込みシステム向け仮想マシンモニタ(VMM)のためのメモリ管理について述べる.
組込みシステム上で,汎用OSとリアルタイムOSを共存させることを考えたときに,VMMによって一般的なシャドウページング方式を用いてメモリ管理を行うと,リアルタイムOSはアドレス変換やTLBミスによるページウォーク等により生じるオーバーヘッドは考慮していないため,実時間性を保障できないことが考えられる.
本論文では, 仮想マシン(VM)ごとに,ハードリアルタイム(HRT),ソフトリアルタイム(SRT),汎用の3段階を設定し,VMMによって,それぞれに異なるメモリ管理手法を提供することで,それぞれのVMの要求する実時間性を阻害しないこと,あるVMが他のVMのメモリ領域を侵さないようメモリ保護を行うことを実現する.

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