1A-03
ストレージシステムにおける高性能可逆データ圧縮方式の開発
○水島永雅,新井政弘,小関英通,河村篤志(日立)
近年、フラッシュメモリを記憶媒体とするストレージは、安価なHDDストレージとの容量コスト差を縮小すべく、LZ77等の可逆データ圧縮を適用して物理的な格納データ量を減らし、実質的なビットコスト低減を図っている。しかし、従来のLZ77系圧縮方式は圧縮データ列の符号境界の識別が直列処理であり、並列処理によるデータ伸張の高性能化が原理的に困難であった。そのため、ストレージにデータ圧縮を適用した際にリード応答性能が悪化するという課題があった。報告者は、ライトデータを等分割し、各々をLZ77圧縮し、ヘッダを付加する圧縮方式を開発し、リードデータ伸張時の先読み並列処理を可能にして、この課題を解決した。

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