情報処理学会 第76回全国大会 会期:2014年3月11日~13日 会場:東京電機大学 東京千住キャンパス 情報処理学会 第76回全国大会 会期:2014年3月11日~13日 会場:東京電機大学 東京千住キャンパス
「学会へ行こう!若者の夢を実現できる場所」-学会が若者にできること、若者が学会にできること-
日時:3月12日(水)9:30-12:00
会場:第3イベント会場 (2号館 5F 2503)
【セッション概要】情報処理学会は2013年1月に「若手研究者の会」を発足させた。研究会等から推薦された30歳代~40歳半ばの約40名の研究者を初期メンバーとして、新たな研究分野や新たな研究会運営の提案、若手研究者の連携構築や活動支援などをそのミッションとしている。学会にとって次世代を担う若手の活動を支援することは重要な責務であり、一方、継続的な会員減少に悩む情報処理学会としては若手による学会活性化が切望されている。本企画では、「学会へ行こう! 若者の夢を実現できる場所 ー学会が若者にできること、若者が学会にできることー」というテーマのもと、産と学からの招待講演に続き、若手が学会諸活動について感じている要望・不満・改善策や、若手研究者がかかえる問題に対して学会からどのようなアプローチが可能か、会場も交えて積極的に議論し、学会と若手研究者の両者の未来に資することを目指す。前半に参加者へアンケートを配布し、後半のパネルディスカッションではアンケートの内容を適宜紹介しながら議論する。多数の若手研究者の参加を期待する。
司会:黒橋 禎夫 (京都大学 大学院情報学研究科 教授)
【略歴】1994年京都大学大学院工学研究科電気工学第二専攻博士課程修了。博士(工学)。2006年4月より京都大学大学院情報学研究科教授。自然言語処理、知識情報処理の研究に従事。言語処理学会10周年記念論文賞、 船井情報科学振興賞、IBM Faculty Award、ドコモ・モバイル・サイエンス賞、市村学術賞等を受賞。本学会監事、本学会若手研究者の会代表。
9:30-9:40 オープニング
9:40-10:15 講演-1 学生時代の研究からナビタイムの事業化
大西 啓介 (株式会社ナビタイムジャパン 代表取締役社長)
【講演概要】電車・徒歩・クルマ・バス・飛行機などを組み合わせて、ドアtoドアで最適なルートを検索できるナビゲーションサービス「NAVITIME」等を提供するナビタイムジャパンは、創業者が大学時代に研究していた経路探索アルゴリズムをコア技術として、様々なナビゲーションに関するビジネスを展開しています。本講演では、どのように大学時代の研究をビジネスにつなげ、起業に至ったかを中心に、現在提供しているサービスや、今後のビジネス展開についてご紹介いたします。
【略歴】1993年上智大学大学院理工学研究科電気電子工学博士後期課程修了。博士論文:大規模道路ネットワークデータにおける経路探索アルゴリズム。1993年株式会社大西熱学入社。1996年株式会社大西熱学において社内ベンチャーとして経路探索エンジンのライセンスビジネスを立ち上げる。1998年モバイル向け経路探索地図描画に関するアルゴリズム及び独自データフォーマットを開発。世界初の電車、飛行機、クルマ、徒歩に至る様々な移動手段に対応したトータルナビゲーションを完成。2000年株式会社ナビタイムジャパンを設立、代表取締役社長に就任。2007年東京大学客員教授。2009年東京農工大学客員教授。2013年上智大学客員教授に就任。現在に至る。
 
10:15-10:50 講演-2 学会とは誰のためのものか?
中島 秀之 (公立はこだて未来大学 学長)
【講演概要】学会の在り様が変わりつつある。インターネットの通信機能と、その上の査読システム等の整備により、従来は学会の事務局機能を通してしか開けなかった国際会議などの研究集会が学会を通さずに開催できるようになった。私もそのような国際会議をいくつか組織して来た。論文発表機能もインターネットが先を行く。今一度学会に求められる機能を問い直す時であろう。同時に学会のビジネスモデル(何で収入を確保するのか)の変革も迫られている。研究、教育、広報、オピニオンリーダーなどが求られる機能、研究会、セミナー、出版、提言などがそれを実装する手段であるが、これらの将来像と、更には新しい機能や手段の可能性を探りたい。
【略歴】1983年東京大学情報工学専門課程修了 (工学博士) 。同年、電総研入所。2001年より産総研サイバーアシスト研究センター長。2004年より公立はこだて未来大学学長。認知科学会元会長、ソフトウェア科学会元理事、人工知能学会元理事・フェロー、情報処理学会編集委員長・元副会長・フェロー。マルチエージェントシステム国際財団元理事、日本工学アカデミー会員、電子情報通信学会会員、日本学術会議連携会員。未踏ソフトウェア元PM、さきがけ領域研究総括。
 
11:00-12:00 パネル討論 学会へ行こう!若者の夢を実現できる場所 -学会が若者にできること、若者が学会にできること-
【討論概要】「学会へ行こう!若者の夢を実現できる場所 ー学会が若者にできること、若者が学会にできることー」というテーマのもと、産と学からの招待講演に続き、若手が学会諸活動について感じている要望・不満・改善策や、若手研究者がかかえる問題に対して学会からどのようなアプローチが可能か、会場も交えて積極的に議論し、学会と若手研究者の両者の未来に資することを目指す。前半に参加者へアンケートを配布し、後半のパネルディスカッションではアンケートの内容を適宜紹介しながら議論する。
司会:黒橋 禎夫 (京都大学 大学院情報学研究科 教授)
【略歴】1994年京都大学大学院工学研究科電気工学第二専攻博士課程修了。博士(工学)。2006年4月より京都大学大学院情報学研究科教授。自然言語処理、知識情報処理の研究に従事。言語処理学会10周年記念論文賞、 船井情報科学振興賞、IBM Faculty Award、ドコモ・モバイル・サイエンス賞、市村学術賞等を受賞。本学会監事、本学会若手研究者の会代表。
司会:高岡 詠子 (上智大学 理工学部情報理工学科 准教授)
【略歴】慶應義塾大学理工学部数理科学科卒業。同大学大学院理工学研究科計算機科学専攻博士課程修了、博士(工学)。千歳科学技術大学総合光科学部准教授等を経て、現在上智大学理工学部情報理工学科准教授、他に、国際基督教大学(2010-)、明治学院大学(2011-年度より)非常勤講師、放送大学分担講師。主著:シャノンの情報理論入門(講談社ブルーバックス)、計算事始め(2013)(財)放送大学教育振興会。プログラミング教育、情報教育、Webアプリケーション、データベースなどに興味をもつ。CE研究会運営委員(2004-2007)、CE研幹事(2008-2012)、初等中等教育委員会(2010-)、論文誌編集委員(2010年-)、学会誌編集委員(2010年-)、代表会員(2010-2011)、山下記念研究賞受賞(2006)。
司会:大内 一成 (株式会社東芝 ヘルスケア事業開発部 参事)
【略歴】1998年早稲田大学大学院理工学研究科物理学及応用物理学専攻修了。同年株式会社東芝入社。現在、株式会社東芝 ヘルスケア事業開発部 ヘルスケアニューコンセプト開発部参事、兼 研究開発センター インタラクティブメディアラボラトリー主任研究員。ウェアラブルセンシングによる状況認識技術とヒューマンインタフェースの研究開発に従事。2012年度長尾真記念特別賞、2012年度山下記念研究賞、2009年度ヒューマンインタフェース学会論文賞等を受賞。本会若手研究者の会IE領域幹事、ユビキタスコンピューティングシステム研究会幹事。人間情報学会理事。電気学会知覚融合センシング技術の実利用化協同研究委員会委員。
パネリスト:大西 啓介 (株式会社ナビタイムジャパン 代表取締役社長)
【略歴】1993年上智大学大学院理工学研究科電気電子工学博士後期課程修了。博士論文:大規模道路ネットワークデータにおける経路探索アルゴリズム。1993年株式会社大西熱学入社。1996年株式会社大西熱学において社内ベンチャーとして経路探索エンジンのライセンスビジネスを立ち上げる。1998年モバイル向け経路探索地図描画に関するアルゴリズム及び独自データフォーマットを開発。世界初の電車、飛行機、クルマ、徒歩に至る様々な移動手段に対応したトータルナビゲーションを完成。2000年株式会社ナビタイムジャパンを設立、代表取締役社長に就任。2007年東京大学客員教授。2009年東京農工大学客員教授。2013年上智大学客員教授に就任。現在に至る。
パネリスト:中島 秀之 (公立はこだて未来大学 学長)
【略歴】1983年東京大学情報工学専門課程修了 (工学博士) 。同年、電総研入所。2001年より産総研サイバーアシスト研究センター長。2004年より公立はこだて未来大学学長。認知科学会元会長、ソフトウェア科学会元理事、人工知能学会元理事・フェロー、情報処理学会編集委員長・元副会長・フェロー。マルチエージェントシステム国際財団元理事、日本工学アカデミー会員、電子情報通信学会会員、日本学術会議連携会員。未踏ソフトウェア元PM、さきがけ領域研究総括。
パネリスト:大沢 英一 (公立はこだて未来大学 複雑系知能学科 教授)
【略歴】1982年東京工業大学理学部数学科卒業。同年ソニー株式会社入社。1986~87年ハーバード大学大学院言語学科。1989年株式会社ソニーコンピュータサイエンス研究所(SonyCSL)入社。2000年より公立はこだて未来大学システム情報科学部教授、現在に至る。博士(工学)。マルチエージェントシステム、複雑ネットワークなどの研究に従事。1994年人工知能学会全国大会優秀論文賞、2009年同研究会優秀賞、2010年情報処理学会山下記念賞を受賞。元日本ソフトウェア科学会理事。同評議員。情報処理学会理事。
パネリスト:野田 夏子 (芝浦工業大学 デザイン工学部 デザイン工学科 准教授)
【略歴】1993年東京女子大学大学院理学研究科修了。1993年NEC入社。2000~2001年ワシントン大学客員研究員。2008年北陸先端科学技術大学院大学情報科学科博士課程修了。博士(情報科学)。2013年より芝浦工業大学デザイン工学部デザイン工学科准教授。ソフトウェアアーキテクチャ、ソフトウェアプロダクトライン、アスペクト指向ソフトウェア開発の研究に従事。

パネリスト:重野 寛 (慶應義塾大学 理工学部情報工学科 教授)
【略歴】1990年慶應義塾大学理工学部計測工学科卒業。1997年同大学大学院理工学研究科博士課程修了。現在、慶應義塾大学理工学部教授。博士(工学)。ネットワーク・プロトコル、モバイルコンピューティング、ITS等の研究に従事。情報処理学会学会誌編集委員、同論文誌編集委員、同マルチメディアと分散処理研究会幹事等を歴任。現在、情報処理学会高度交通システム研究会幹事。
パネリスト:関嶋 政和 (東京工業大学 学術国際情報センター 准教授)
【略歴】2002年東京大学大学院博士課程修了。博士(農学)。産業技術総合研究所生命情報工学研究センター研究員、企画本部企画主幹を経て、2009年より東京工業大学学術国際情報センター准教授。バイオインフォマティクス、ハイパフォーマンスコンピューティングの研究に従事。バイオ情報学研究会主査(2011-)、論文誌 IPSJ Transactions on Bioinformatics編集委員長(2012-)、数理モデル化と問題解決研究会幹事(2012-)、情報処理学会若手研究者の会副代表(MI領域)(2012-)。