3ZC-5
ペイントツールにおける動物の毛並みを表現する手法の提案
○田中由紀,渡邉賢悟,柿本正憲,宮岡伸一郎(東京工科大)
近年、PCでイラストを描く人が増えており、中でも人間や動物はよく描かれる。動物を写実的に描く場合、全身に対し毛を1本1本描いていき、それを何重にも重ねていく手法が一般的だが、この手法は高度な技術と労力を必要とする。一方で、ペイントツールのフィルター機能を用いると容易に毛のような表現が可能であるが、毛の流れが一定方向になり、そのままイラストに適用すると不自然になってしまう。この問題を解決するため、Line Integral Convolutionを用いることで、一枚のディジタルイラストデータに対して動物の写実的な毛の表現を簡単に施し、かつユーザーによって毛の流れの方向を自由に変更できる手法を提案する。