イベント企画
デジタル・ゲリマンダーの最新情勢
9月1日(火) 13:10-15:10
第1イベント会場
【セッション概要】 2016年のアメリカ大統領選挙を景気として注目されるようになったデジタルゲリマンダは、その後、世界中に広まっており、SNS等を用いた意図的な虚偽情報の流布や世論誘導を通じた選挙介入、政治介入が多くの国々で観察されるようになっている。フェイクニュースや虚偽情報の流布に利用されるテクノロジーも高度化しており、その対策も困難になってきている。このような状況の下で、各国で法的な帰省や各種の対策が講じられようとしているが、逆にデジタルゲリマンダ対策を口実とした言論統制・インターネット規制が進められている場合もあり、問題を複雑化させている。本セッションにおいては、特に他国の選挙や政治に介入する意図をもったデジタルゲリマンダに焦点を当て、その戦略や体制、介入の態様や実情、各国における法的対策の現状等について多面的な討論を行う。
パネリスト:湯淺 墾道(情報セキュリティ大学院大学 教授)
【略歴】 1970年生まれ。青山学院大学法学部卒。2008年九州国際大学法学部教授、同年9月副学長。2011年情報セキュリティ大学院大学情報セキュリティ研究科教授、2020年副学長。総務省情報通信政策研究所特別研究員、法務省法制審議会民事訴訟法(IT化関係)部会臨時委員、日本選挙学会理事ほか。
パネリスト:加茂 具樹(慶應義塾大学 総合政策学部 教授)
【略歴】 1995年慶應義塾大学総合政策学部卒業。2002年同大学院政策・メディア研究科修了。博士(政策・メディア)。2015年から同大学総合政策学部教授。2016年10月から2018年10月まで慶應義塾大学を離籍して外務省に転籍。外務事務官(在香港日本国総領事館領事)。2018年10月に慶應義塾大学に復籍。専門は現代中国政治外交。
パネリスト:川口 貴久(東京海上日動リスクコンサルティング戦略・政治リスク研究所 上級主任研究員)
【略歴】 1985年福岡県生まれ。慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了、横浜市立大学国際文化学国際関係学科卒業。近著に “Japan's Defense Policy in Cyberspace,” in Yuki Tatsumi & Pamela Kennedy, eds., Key Challenges in Japan's Defense Policy (Stimson Center, March 2020)、「重要インフラに対する破壊的サイバー攻撃とその対処:『サービス障害』アプローチと『武力攻撃』アプローチ」、武田康裕編著『論究 日本の危機管理体制:国民保護と防災をめぐる葛藤』第11章(芙蓉書房出版、2020年)等。