FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
RO-009
長距離移動マタニティの受療行動支援システム構築に向けた研究
土田 栞・皆月昭則(釧路公大)
研究では,長距離移動マタニティの受療行動支援システム構築に必要な要件導出のため,GISの空間情報値計算による受療行動ルートシミュレーションと実走行による地域調査をした.2014年度からシステム構築を開始し,順次実現可能な要件を実装し地域に実践投入した.システム構築に向けた実践の第1フェーズでは,受療前のセルフメディケーション用のスマートフォンアプリケーションを開発し,長距離移動の居住する地域のマタニティに配付した.第2フェーズは,第1フェーズのアプリのフロントエンド機能にバックエンド機能(クラウド環境)を追加し,家族や地域の人々がマタニティに関心を向ける共同支援行動の可能性の期待を試みた.第3フェーズでは道路管理者の情報やドクターヘリによるEMSシステムの連携を検討した.各フェーズ試み的実行では,KODOプロジェクトによって地域の人々の理解を得た.