抄録
I-044
視覚系の積分効果と時空間コントラスト感度を考慮したフレームレート変換法の検討
○松尾康孝・境田慎一(NHK)
シネマ映像が持つ動きぼやけなどの映像表現を保持しながら、スーパーハイビジョン表示する際に発生しやすいアーティファクトを低減することを目的としたフレームレート変換法を検討する。
従来のフレームレート変換法では、視覚系の積分効果や時空間コントラスト感度を考慮しないため、動領域が多重像に見えるなどのアーティファクトが発生しやすいという課題がある。そこで本検討では、視覚系の積分効果や時空間コントラスト感度を考慮した内挿フレーム生成とコントラスト補正を行うことで、このアーティファクトを低減する方法を提案する。