H-032
Android端末を用いた顔認証システムの精度向上の検討

○佐藤　祥・藤井貴之・陳キュウ（工学院大）

我々はAndroid端末上で動作する顔認証システムを構築した。まず、Android端末のカメラで顔画像を入力し、Adaboostによる顔検出を行い、顔領域を抽出する。それから、周波数空間と実空間での顔特徴量抽出を行うことによってヒストグラム特徴量を生成し、各々のヒストグラムに重み付けをして顔認証を行う。周波数空間の特徴量として2次元DCT変換後に低周波数成分を量子化したヒストグラム、実空間特徴量としてImproved LBPヒストグラムを使用した。本研究で行われた実験では、公開されているORLデータベースから400枚(40人×10枚)の顔写真データベースを利用し上記の特徴量抽出で等価エラー率EERの算出を行った。その結果、VQヒストグラムとLBPヒストグラムに2:1の重み付けを行った場合のEERは0.75%となり、システムの認証精度の向上が図れた。