FIT2016 第15回情報科学技術フォーラム 開催日:2016年9月7日(水)~9日(金) 会場:富山大学キャンパス
抄録
G-013
極値統計学を用いたビームハードニングアーチファクト評価法の考案
森 政樹(名大附属病院)・今井國治・五十嵐健悟・川浦稚代・藤井啓輔・池田 充(名大)・遠地志太(阪大医学部附属病院)・西本卓矢・米田和夫(名大附属病院)
X線CT画像の診断能を低下させる要因の1つに、アーチファクトがある。その中でも、ビームハードニングアーチファクトはCT開発当初から数多くの低減法が提案されてきた。しかし、従来、その低減効果に関しては視覚による評価しか行われていない。その理由として、このアーチファクトに対する定量的評価法が存在していないことが挙げられる。それ故、この評価法の考案は不可欠であり、臨床上、非常に重要であると考えられる。そこで本研究では、極値統計によるビームハードニングアーチファクト評価法を考案した。さらに、この評価法を様々な撮像条件・画像再構成法により取得した頭部CT画像に適用し、その影響を定量評価したので報告する。