抄録

◎徳増　匠・大谷　真（湘南工科大）

全国に多数の農産物無人販売所が存在する．その殆どは陳列台に商品を陳列し簡易な代金箱を設置しただけのものである．しかし，釣銭が出ない，レシートが発行されない，商品・売上げ管理を人手で行わねばならないなど多くの問題がある．これを解決するために，販売所システムとサーバシステムを組み合わせた農産物無人販売システム(UAPS)の研究開発を行っている．今回、その主要部である農産物販売所システムについて、ハードウェアおよびソフトウェアの設計方式および処理方式を提案し，評価実装の開発に成功した．具体的には，紙幣及び硬貨の入出金装置を制御するためのインターフェースボードを新規開発し，さらにレシート発行や後払い機能を実現しサーバとの通信を行うためのソフトウェアを開発し，提案方式の妥当性とシステムの実用性を検証した．