抄録
RD-004
運転履歴を活用した設備の点検優先度決定手法
◎島田惇哉・坂上聡子(三菱)
高い稼動率維持が求められる工場設備は,故障時の迅速な復旧が要求される.そのため,保守会社は,サービス向上のため遠隔監視していることが多い.監視情報には,故障信号と予兆信号及び運転データがあり,故障信号により,作業員に設備点検の確実な実施を促し,予兆信号により,設備点検の準備を促す.故障数抑制のためには,予兆発生に応じ作業員が出動することが望まれる.しかし,全予兆が故障に至るわけではなく,また,作業員数にも限りがあるため,全体の故障数抑制を図りつつ,効率的な設備点検を実施する必要がある.そこで著者らは,監視情報を活用し,予兆から故障までの時間間隔から設備点検の優先度を決定するシステムを開発した.