抄録
O-041
土壌センサによる圃場内水分量のモデリング
◎稲田脩二・中西 惇・梶原祐輔・島川博光(立命館大)
圃場の水分は作柄に大きく影響する.水分は灌水だけでなく,周囲の土地からの浸み込み,地下水の隆起によっても変化する.農家は各々の圃場に合わせて水分量を調節する工夫を施す.その例として,畔シートによる圃場の水分量の調節がある.しかし,この対策は農家の主観によって行われており,すべての場合に対応ができていない.本研究では,圃場内にセンサを埋め込むことで水分量の変化の原因を推定する手法を提案する.本手法では,センサから得た土中の水分量や電気伝導度を分析することで,畔シートによる水分量の変化をモデリングし,他の原因で水分量が変化した際の原因を推定する.これにより,農家はより環境に適した取り組みができる.