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抄録
K-032
注視行動に着目した全方位型映像のリアリティ判定
志水翔之・中平勝子・北島宗雄・高橋弘毅(長岡技科大)
本稿では、全方位型映像を見ている鑑賞者の注視行動を対象として、映像を注視するまでのプロセスをもとに、映像に対するリアリティを得られる要素を推定する.視覚情報は、鑑賞者の興味の引く注視物の情報と、興味は無く視野内に入った情報の二つに分けられる.人は視野内に入った情報を視覚情報として一時的に記憶し、そこから視覚情報の取捨選択を行い、注視、または目を逸らす.これらの行動のうち、鑑賞者の注視行動に着目する.鑑賞者は映像からリアリティを得られたとき、過去の経験などから注視する対象を選択、決定するために行動すると仮定する.この仮定に基づき、全方位型映像における視線分析を行うことで、要素推定を実現する.