抄録
K-024
超指向性スピーカを用いたロボットによる視覚障がい者のための遠隔作業訓練に関する基礎的検討と評価実験
◎戒能孝治・滝沢穂高(筑波大)・青柳まゆみ(愛知教育大)・江崎修央(鳥羽商船高専)・水野慎士(愛知工大)
本研究は視覚障がい者の作業を遠隔から訓練するためのロボットを提案する.ロボットはカメラとマイク,超指向性スピーカを搭載したパン・チルト雲台を持ち,インターネットを介してサーバと接続している.超指向性スピーカは超音波を発生することができ,その超音波は物体表面で可聴音に変化し,その可聴音はあたかもその物体から発生しているかのように聞こえる.ロボットはこの仕組みを用いて,視覚障がい者に任意の物体の位置を指示する.支援者はサーバを通して遠隔からロボットを操作し,視覚障がい者の作業訓練を対話的に行う.台所用品を用いた被験者実験を行い,ロボットの精度を評価した.